0. はじめに

私は10億トークン利用を目標に、日々AIと対話し、AIの使い方を勉強しています。

最近AIを活用する人が増え、あらゆる作業をAIが代替する時代になりました。かくいう私も多くの作業をAIに委ねています。

AIに作業を依頼する際は、人間として目的を整理し、思考し、AIにおんぶに抱っこにならない意識で日々利用していました。

しかしずっと使い続けていると、気づかぬうちに自分の「芯」の部分までAIに侵食されていたことに気づきました。

この記事では、そんな自分の失敗談から『AIに任せてはいけないこと』をまとめます。

1. AIに任せてはいけないこと

それは端的に言えば、自分の『想い』を乗せるべき作業です。
いくつか例を記載します。

(1) ブログ

私にとってブログとは、
自分のAIに対する考えや取り組み、つまり**『想い』**を発信する場でした。

そんなブログをAIに書かせた結果、「誰の文章?」というようなブログ記事ができあがりました。しかもそれを公開しました。大失敗です。

自分の想いを語れるのは、自分しかいない。

『想い』というのは、自分の価値観や哲学、過去の経験、未来にやりたいことなど、人生を通して経験したあらゆる情報から生まれるものです。

それを完璧に文字に起こしてAIに伝えることは難しく、かつAIにはトークン数の制限も存在します。

仮にAIに自分の人生すべてのコンテキストを伝えられれば話は変わりますが、そんなことは現時点では不可能です。

そして未来においてもしてはいけないと思います。
なぜならできてしまったら、それは自分の存在価値を否定することになってしまうから。

(2) プロダクトのコンセプト

私は普段SIerに勤めながら、個人でAIプロダクトを開発しています。

これは進め方の問題もありますが、
今回はプロダクト開発が先行し、コンセプトの策定が後回しになっていました。

失敗の流れ

  1. プロダクト完成後、世に出すためにコンセプトを"後付け"で考え始める
  2. いつも通りAIと壁打ちを開始する
  3. 「論理的」には整合性のとれたコンセプトが出来上がってしまう
  4. 世に出す直前に、このプロダクトを通して本当に自分はこれがやりたかったのか?と疑問に思う
  5. 実は言語化できていないだけで、本当にやりたいことはずっと自分の中にあった

つまりAIが出したものは『間違い』じゃなかった。論理的には正しかった。
でも "自分のもの" じゃなかった。

私はAIをチームとして扱うプロダクトを作っています。

このプロダクトの本質は、
自分の最強チームでなんでもできる、RPGみたいなワクワク感や全能感でした。つまりプラスを倍にする思考だった。

それを "AIチームによる「孤独」の解消"
という マイナス→0 にするプロダクトに捻じ曲げられてしまっていたことに、ずっと気づかなかったんです。

2. AIに任せていいこと

ここからは反対に、AIに任せていいことについても自分の考えをまとめます。

(1) コンセプトやアイデアの壁打ち

矛盾するように思えますが、コンセプトやアイデアの壁打ちにはAIを利用すべきだと思っています。

「AIに任せてはいけないなこと」で挙げたプロダクトコンセプトの失敗。
あれは"壁打ち"が悪いのではなく、自分の軸を正しく言語化できていない状態で壁打ちしたことが問題だったと考えています。

つまり大前提として、「自分の考え・想い」が言語化できることが大切です。
その軸がぶれないようにしたうえで、壁打ちするのは非常に効果的だと思います。

軸がないと、AIの波に飲まれて自分を見失ってしまう。
そして軸があったとしても、AIに負けずに「個」として自分を保ち続ける覚悟が大事だと感じています。

(2) 手段の検討・実行

自分の中で目的や軸が整理されていれば、手段の検討や実行には積極的にAIを活用すべきだと思います。

現実の様々な制約条件も正しく伝えれば、AIはそれを鑑みた最適な実現案をいくつも提示してくれます。
そんな実現策もあるのか!と勉強になることも多いです。

3. まとめ

AIはとても便利で、かつ進歩もはやく、なんでもできるように思えます。
ですが使っていると決して万能ではなく、逆に人間の素晴らしさを感じることができるツールだと感じています。

これからもどんどんAIが進化していくと思いますが、
人としての本質を見失わず、AIと共存していく未来を想像していけたら楽しいですね。